傍観者 90分の1

傍観者

サッカーってのは走りっぱなしの競技です。
実際に試合時間90分の中で一人がボールをさわっている時間の合計は
1分ほどといわれています。

この前みんなでサッカーをしているとき
一生懸命走りました。
それはサッカーが楽しいから
そんな思いからです。

疲れ果てて走れなくなったとき
ふと感じた変な気分がありました。

ここでディフェンスしなくていいのか?
もっといいキックはできないのか?
もう走れないの・・・?

「オレは傍観者なのか?」

ホントに妙な気分でした。
そこにはなんとなく寂しさがあり
味方の頼もしさもありました。

人ってのはふとした瞬間に
いろんなことを考えるものなんですね。

1/90の時間を全力でこなす。
そして89/90を走りまわる。

そこにはつかめそうでつかめない
なにかがあるのかもしれません。
それをこう呼ぶんじゃないでしょうか。

「魅力」

仲間のために費やした時間の中に
自分自身を考える。
それは
けして傍観者ではなく
1/90を考えている
内なる力なのではないでしょうか。